No685・・・財務管理
財務管理とは、あるべき姿の、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフローの
予算を作成し、その予算と実績を比較して、分析・評価・対策までの活動全体を
含む仕組みのことで、財務管理は、経営をコントロールする為の仕組みであり、
財務管理は、管理会計の概念の1つです。
説明する迄もなく、財務管理が対象とする財務諸表は、損益計算書(PL)だけではなく、
バランスシート(貸借対照表・BS)やキャッシュフロー計算書も管理の対象であり、
資金繰り表も対象であることは言うまでもありません。
財務管理は、経営管理の主要な構成要素です。
この財務管理のスタートラインは、長期経営計画や中期経営計画に含まれる、
中長期の財務方針と財務計画を作成することからはじまり、中長期の時間軸に沿って、
単年度の総合予算(財務計画)を作成することになります。
財務管理の仕事を遂行する部署は、企業規模によっても異なりますが、中小企業においては、
経理の仕事となっているケースが一般的です。
財務管理には、財務のスタートラインである損益の管理と、調達した資金をどのように使用するかを
管理するかに大きく大別することができますので、利益管理と資金管理が財務管理なのです。
在庫管理は利益管理と資金管理を結びつける為の、財務管理においては肝ともいえるものです。
また、財務管理をするうえでは、財務の問題点を把握スキルも当然必須となりますので、
財務分析スキルのレベルが、財務管理のレベルを左右すると言っても過言ではありません。
財務管理のスキルが身についているか気になる方は、財務管理のスキル身についていますか?を
御覧ください。
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・内外環境分析どこから手をつけるべきか
・財務管理の基礎知識が身についていますか?
ちなみに、財務とは、資金を調達して、その資金を運用した結果である、
資産、負債、純資産、損益、キャッシュフローのことです。
また、財務管理は、財務体質を改善する為には、必要不可欠な経営の仕組みですが、
財務管理をする為には、財務方針と財務目標を時間軸ごとの財務計画に反映する
ことが出来るスキルが必要であり、有効な予算実績管理をする為には、
どのような計画を作成すれば、財務をコントロールすることが出来るのかを
理解する必要があります。
そして、財務管理で重要なことは、結果ではなく、その結果の原因であるプロセスが
重要なので、何が原因となって、資産、負債、純資産、損益、キャッシュフローが
変化しているのかを掴むことが重要です。
このように、財務管理を理解する為には、利益管理と資金管理の関係を理解する必要が
あるといえますが、誤解が多い資金管理について一言触れておくと、資金管理とは、資金繰りであり、
貸借対照表の管理、キャッシュフローの管理でもあります。
ちなみに、財務戦略は、難解で専門的なスキルがないと立案は難しいと考えられている方は、
財務戦略の考え方知っていますかの頁を御覧ください。
なお、自分が作成した資金繰り表や予算、金融機関に提出する財務計画の妥当性に自信が無い方は、
計画の添削評価サービスが付いている、弊社の経営管理講座か、予算作成講座をご利用下さいませ。